小児歯科

小児歯科

つるみ通り歯科クリニックの小児診療

定期的な検診

つるみ通り歯科クリニックでは、虫歯治療だけでなく、予防を重視した診療を行っています。まずは虫歯がないときから、予防のために、そしてお子さんが歯科医院に慣れるためにも、どうぞお気軽にご来院ください。

お口のチェックを定期的に行い、虫歯予防を徹底していけば、痛い思いをして治療をする必要もなく、歯科嫌いになることもありません。

乳歯が生え揃うまでのお口はもっとも虫歯菌に感染しやすいと言われています。特に1歳半から3歳くらいのお口は「感染の窓」と呼ばれ、この時期に虫歯菌への感染がなければ、その後も虫歯になりにくいと言われています。

乳歯はいずれ永久歯へと生え替わりますが、その生え替わり時期にお口の中に虫歯があると、生えたての抵抗力の弱い歯が虫歯になってしまいやすいのです。

嚥下と発育

特に0~3歳までのお子さまには呼吸と嚥下も大切な要素です。
口呼吸になってしまうと上顎が発達しないので、大人の歯(永久歯)がきちんとはえて来ないお子さんも多いです。唾を飲み込む時も舌を前に出しながら飲み込み、異常嚥下のお子さんも多くみられます。

重要なのは以下の二つです。
・嚥下がしっかりとできる事
・鼻呼吸である事

嚥下とは、飲み込むことです。食べ物を前歯で噛み切り、それから奥歯でしっかりと噛んで、唾液と十分に混ぜる。その後、舌が上顎ついた状態で飲み込む。この流れが出来ていないと嚥下はうまくいっていません。舌の機能が発育していないのです。
口呼吸や嚥下の異常は出来るだけ早めに取り組む事が必要です。

食事中に水分を出して、お子さんが水分で食事を流し込むケースもよく目にします。食事に時間がかかるから、上手く飲み込めないから、食事を取らないから、色々な事を理由にして食事を小さく切ったり、柔らかくしたりして、どれだけ簡単に食事を胃の中に入れるかを考えてしまいがちですが、これでは舌の機能は発育しません。

乳歯と永久歯

呼吸と嚥下が正常であれば、およそ4歳半で乳歯と乳歯の間にスペースが生まれます。これは永久歯が生えて来るために必要なスペースです。
乳歯の前歯は隙間が開いていなければいけません。乳歯の時に綺麗に並んでいたり、まして乳歯なのに歯が重なっているのは、嚥下や呼吸の機能に問題が出ている可能性があります。この時、充分に機能が発達していて4歳半までに前歯の乳歯にスペースが出来れば矯正の必要が無くなる事が多いです。

虫歯の治療

治療の前に―保護者の方へ

もしも治療が必要となった場合、嘘をついて病院に連れてくるということはしないでください。かえっていやがる原因となることが多いです。無事に治療が終わった際は、たくさん褒めてあげてください。
幼児の治療は、体調の良い午前中をお勧めします。夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いものです。
幼児の治療では、嫌がったり暴れたり泣いたりすることがあり、汗をかくことがあります。Tシャツなど身軽な服装にし、冬場などは下着の着替えがあるとよいでしょう。

待合室ではなるべくリラックスさせるように、おもちゃで遊ばせたり、本を読んであげてください。

虫歯治療

虫歯の治療において、乳歯と永久歯の治療に大きな違いはありません。穴の開いた虫歯は削り、金属やプラスチックで詰めるのが基本となります。さらに深い虫歯や傷んだ歯では、神経を取る処置をし、金属冠をかぶせることもあります。いずれも麻酔の後に治療となるケースが多く、時間がかかり、お子様にとって嫌なものです。

砂糖を摂取し始めると、口の中は虫歯が出来やすい環境になります。
治療をしても、口内環境が変わらなければ虫歯は再発してしまいます。

また、食事をよく噛まず、唾液が出にくく、口の中が酸性になっているお子さんもいます。

乳歯は生え変わるから虫歯になってもよいというのは間違いです。お子様の正常な発育・成長のためには、きれいな乳歯がきれいな永久歯への第一歩となります。正常な歯並び・かみ合わせとなるよう、治療と同時に予防にも力を入れましょう。

麻酔について

小児歯科では、痛みや恐怖を遠ざけるために局所麻酔を使用することが多いです。大人と同じで注射によるものが多く、特に心配のないものではありますが、アレルギーや慢性病により服薬している場合はあらかじめ医師にその旨を申し出てください。

麻酔後は唇がしびれていることがあります。およそ二時間くらいでしびれはとれますが、その間にくちびるをかんだりしないように注意してみてあげることが大切です。もしも強く噛んで腫れてしまった場合は、すぐに医師に連絡してください。

抜歯について

むし歯がひどい状態であったり、永久歯が生えても抜けなかったりした乳歯は抜くことがあります。このときも麻酔をしますが、注意が必要なのは抜いた後です。血が止まるまでは病院で安静にしていただきますが、その後何度もうがいをしたり、舌でつついて触ったりしてしまうと、せっかく止まりかけていた血が止まらなくなってしまいます。
もしも血が止まらなくなってしまった場合は、清潔なガーゼもしくは麺を15分ほど噛ませていると止まります。
それでも止まらない場合は、すぐに連絡してください。

虫歯の予防

ブラッシング指導

お子様のお口の状態に合わせ、最適なブラッシング方法を指導します。歯ブラシの選び方や当て方、動かし方のほか、保護者の方に向けて仕上げ磨きの方法もアドバイスします。

フッ素塗布

フッ素には、歯の再石灰化を促し、歯質を強化する効果があります。歯科で使用するものは市販のフッ素よりも高濃度のため、ブラッシングできれいになった歯に効果的に塗布することで、より高い虫歯予防効果が期待できます。定期的に塗布することがおすすめです。

シーラント

奥歯の咬み合わせ面にある溝をあらかじめ歯科用プラスチックで埋めることで、食べかすや虫歯菌の侵入を防ぎます。次第にすり減ってきますので、フッ素塗布とあわせ、定期的に確認できるとなおよいでしょう。